ここ数年ですっかり中国ドラマにはまっている私。現代ドラマでよく見る上海の夜景や、歴史ドラマでよく見る横店影視城に行きたい気持ちがいっぱい。少し不安もあったけど、2025年は中国へのビザ免除だし思い切って行ってきました。結果、アリペイのおかげで余裕だったんですよ!
旅行の計画
7月に娘が「10月に休みがもらえそうなんだけど、どこにする?二人とも初めての国が楽しいよね。」と(娘は正月もお盆休みも無い代わりに毎年有給休暇を5日ほど連続して取れる)。「お母さん実は中国の横店影視城に行きたいんよね。ドラマの撮影の巨大セットがあるところ。上海から高速鉄道に乗ったら行けるみたい。でも中国はいろいろ難しそうだからなぁ。」すると全く中国ドラマを見ない娘が、「いいよ。絶対自分じゃ選ばないところだから誘われた時に行ってみるのもいいかも。」と言ってくれました。「えっ、本当に?やったー!手配は全部任せて!」

行くと決まったら色んな人のYouTubeやブログを見て予習し、旅行の目的は次の二つ。
①上海では、外難の夜景を見ること・豫園に昼と夜に行くこと・リニアモーターカーに乗ること
②横店では、横店影視城でドラマのロケ地を見ること

韓国のMBCドラミアのロケ地ツアー(私は一人参加)で同行の人が衣装を着るのを待ったり、団体行動が多くて時間に追われたので、ロケ地は個人で行くに限ると思いました。横店影視城では自分のペースでじっくり回りたいので個人旅行で行くことにしました。

横店は中国のハリウッドとも言われ、13の巨大な撮影拠点で多くの映画やドラマが撮影されています。その内のいくつかがテーマパークとして公開されていて、私は歴史ドラマによく出てくる①秦王宮(秦や漢時代)、清明上河図(宋時代)、明清宮(明や清時代)に行きたいのと、できれば春秋唐園にも行ってみたい。
ブログ情報によると、春秋唐園は一般公開されていないので、撮影の都合で「当日受付で入場できるか聞いて、入れたらラッキー」というレアな撮影所らしい。どこの撮影所も広いので1日2か所が限界だと思うし、天気も関係する。春秋唐園に入場するチャンスも考えると横店に2泊はしたい。
- 1日目 上海到着。外難に近いホテルに宿泊する。夜景を見る①
- 2日目 豫園に午前と夜に行く。夜景を見る②
- 3日目 横店に移動。午後は1つ目の撮影所に行く
- 4日目 2つ目、3つ目の撮影所に行く
- 5日目 4つ目の撮影所に行く。上海に移動。夜景を見る③
- 6日目 帰国
初めての中国なので大きな移動は1日1回として、まず上海でアリペイ決済とDiDiタクシーに慣れてから横店に移動することにした。なぜなら横店での移動はタクシーしかないから。そして外難や豫園の夜景は天気次第なので、旅行前半が雨だった場合に備えて帰国前にもう一度リベンジのため上海に1泊することにした。ということで日程は5泊6日。

帰国前の夜景が一番きれいだったのでリベンジできて良かったです。4泊しか無理な場合は最初の上海を1泊にすればいいかな。ドラマファンなら横店は2泊必要ですよ!
中国旅行で必須アプリ

中国はキャッシュレス決済が8割以上と進んでいて、現金を使う場面が少なくなっています。また大きなホテルやデパート以外、クレジットカードも利用できません。だから必ず決済手段としてアリペイやウィーチャットペイを準備していく必要があります。YouTubeで見たのですが、現金で払っても受け取ってくれるけどお店にお釣りの準備が無い場合は諦めることになるんですって。両替すると手数料はかかるし、残っても使う機会が無いし・・・私は現金を使わず旅行しようと決めました。
アリペイ(Alipay/支付宝)
アリババグループが提供。10億人以上が利用する圧倒的シェアの決済アプリ。これで買い物もできるし地下鉄にも乗れます。このアプリの中にDiDiタクシー・翻訳・レート計算などいろんなミニアプリが入っていて、まさに万能。2023年から外国人も利用できるようになりました。個人認証に電話番号(SMS)が必要なので、日本にいる間にアプリをダウンロードして、設定しておきます。
ウィーチャットペイ(WeChat Pay/微信支付)
中国版LINEとも言われるウィーチャット(微信)ユーザーが利用できるキャッシュレス決済サービス。ほぼLINEなので同行の人にメッセージを送ったり、旅行の予約ファイルや写真も送ることができます。ただし「既読」はつきません。万が一、決済が上手くいかなかった場合に備えて両方使えるようにしておいた方がいいとのこと。こちらも日本で設定しておきます。

日本みたいに○○Payが乱立してなくてアリペイとウィーチャットペイさえあればどこでもOK。アリペイは万能でした!
設定に必要なもの
- スマートフォン
- パスポート
- クレジットカード
身分証明書としてパスポート情報を入れ、引き落とし先としてクレジットカードを登録します。でも中国が未知の国なだけに「情報を抜かれたり悪用されたりするのでは?」と躊躇してしまうんですね・・・。でも国内なら運転免許証でOKですが、海外ならパスポートしか身分を証明するものが無いので当然ですよね。
クレジットカードのセキュリティを緩める
最近のクレカははセキュリティ機能が強化されています。海外で不正利用の疑いがあると判断された場合、使用停止にされ決済できないという体験談がいくつもありました。だから、
- 複数のカードを登録する
- クレカ会社に旅行期間を伝え、セキュリティ制限を緩めてもらう
決済に三井住友とPayPayと楽天カードの3種類登録しました。制限を緩めるため、旅行先や期間など質問に答える形式の三井住友(どこで手続きするのか探しにくい・・・)、AIチャット形式の楽天(ちょっと面倒・・・)、特に手続き不要のPayPay(オススメ!)と各社違いがありました。おかげで無事に現地でホテル代を三井住友カード払い、アリペイではPayPayカードでずっと支払うことができました。
百度地図

中国ではグーグルマップの代わりに百度地図アプリが有名です。私は旅行に行く前に位置関係を見るのに使いましたが、現地ではタクシー移動したので使いませんでした。どんどん自分で移動する人には役に立つアプリだと思います。
Trip.com(トリップドットコム)
Trip.comは中国・上海市に本拠地を置く大手オンライン旅行会社。傘下に航空券比較サイト「スカイスキャナー」あり。Booking.com、Expediaと並ぶ世界3大オンライン旅行会社で、日本支社もあります。中国の高速鉄道やテーマパークのチケットを予約するにはTrip.comですね。アプリから予約する方がクーポンが使えて安いです。今回の旅行で飛行機以外を予約した結果、プラチナランクになりました。
ホテル
初めての上海なのでとにかく立地重視。空港から1本で行ける地下鉄2号線の駅近&歩いて外難まで行けるホテル。そして安心のホテル朝食をつけました。
- 1・2泊目 ラディソン・コレクション上海・・・最初は豪華に南京歩行街にある4つ星ホテル。外難まで歩いて行ける。日本語が通じるマッサージ屋さんあり。ツイン1泊朝食付き2.3万円ほど
- 3・4泊目 ホリデイイン・エクスプレス横店・・・秦王宮目の前。ツイン1泊朝食付き8500円ほど
- 5泊目 JIホテル(上海外難山東中路)・・・地下鉄2号線南京東路駅すぐのビジネスホテル。ツイン1泊朝食付き16000円ほど
高速鉄道
Trip.comで予約。発券は2週間前ですが、その2週間前(つまり1か月前)から予約料を払って購入予約できます。上海虹橋駅から横店駅までの鉄道の便が少なく、撮影所の見学時間を考えると「絶対この電車に乗りたい!」と思ったので予約料を払いました。
●往路・・・二人で乗車券7800円+予約料1000円で8800円ほど
●復路・・・二人で乗車券7700円+予約料1000円で8700円ほど

ホテルも高速鉄道も予約日の為替レートによって値段が違うので、いつ予約するのか迷います。ホテルはキャンセル無料のところにしてJIホテルは1度取り直しました。ホリデイインは即クレカ引き落としだったので、少し安くなったけど変更しませんでした。
e-SIM
中国ではインターネットの情報が規制されているので、日本で普通に使っているGoogle(検索・メール・マップ・YouTubeなど)のサービスやLINE・インスタ・Xなども使えません。そこで海外のサーバーを経由して(VPN)日本と同じようにインターネットを使えるようにe-SIMの準備をします。これは中国ではグレーゾーンなので必ず出国前に設定しますよ。私は一番安かったのでTrip.comで予約しました。
●e-SIM・・・中国本土/香港/マカオ/台湾5G 毎日2ギガ 6日で一人約1000円
横店影視城のチケット
現地で買うよりTrip.comで買った方が安いのですが・・・天気によっても春秋唐園に入れるかによっても予定が代わるので、最終的に横店に着いてから買いました。
●2デーパスポート 大人10000円ほど シニア(60歳以上)7000円ほど
翻訳アプリ

中国語は「ニーハオ(こんにちは)」と「シェイシェイ(ありがとう)」しかわからないので翻訳アプリは必須。アリペイにも翻訳が入っていますが、小さくて打ちにくいし見にくいのでこちらのアプリをダウンロードしました。レストランでは「辛くしないでください」、春秋唐園では「入場できますか」が凄く役に立ちました。

通貨換算アプリ
旅行中のレートは1元=約22円でした。一瞬で日本円にを換算してくれるのでとても便利でした。
e-SIMのおかげで普通にGoogleが使えたので検索はこちら。
その他の準備
航空券
航空券だけはトラブルがあった時のために直接航空会社で買うようにしています。中国のLCCは安いけど、やはり遅延や運航中止になった時が心配だったので、安心感を重視してJALを予約しました。
●夏のセールで10月の平日発一人約3.8万円
旅行保険
Trip.comより安かったのでJTBで海外旅行保険をかけました。
●6日間中国2人で5500円ほど
JRはるか
●出発前日から購入できるJ-WESTチケットレス。帰りも関空に着いてから購入しました。普通にICOCAで改札を通るだけなので凄く簡単です。
●指定席特急券片道1930円を850円/人。乗車券1860円は各自ICOCAで支払い。
持ち物について
荷物はできるだけ軽く
中国では地下鉄や高速鉄道に乗る時に、空港のような持ち物検査があって、 カバン類はコンベアにのせてX検査機を通さなければなりません。スーツケースが重いと毎回持ち上げるのが大変です。
ウェットティッシュ&流せるティッシュ
中国では食事の時におしぼりを出す習慣がないので、ウェットティッシュを持っていると便利です。また、トイレットペーパーが無いところが多いそうです。でもホテルや大きなお店にはありましたし、駅の入り口にトイレットペーパーが備え付けられていて、必要な分をちぎって持って入ることができました。ただ横店影視城には無かったです。
まとめ
- 中国への個人旅行は難しそうだが、アリペイやe-SIMなどを事前準備をして行けば大丈夫。
- アプリにパスポート情報を入れるのに抵抗感がある場合、現金で旅行できないこともないが、とても不便だと思う。快適に旅行したいなら入れるしかないと思う。
- 中国ドラマ好きには、横店影視城は夢の世界。ディズニーランドよりときめくこと間違いなし。
