中国ドラマ大好きシニアが行く 上海&横店影視城への旅 宮廷ドラマの世界が広がる明清宮!「瓔珞~紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃~」の舞台へ 

横店最終日は朝8時オープンの明清宮へ。ここは明や清時代の宮廷ドラマで使われる撮影所をテーマパークにしたところ。北京の紫禁城を原寸で再現したというからスケールが桁違いです。「瓔珞」や「宮廷の茗薇」の「赤い通路」に行ってみたい!

明清宮へ

DiDiタクシーで明清宮へ。10分ちょっとで15.1元(約330円)でした。交通費が本当に安くて驚きます。入り口ではドラマ「瓔珞」の瓔珞と皇帝、シュー・カイ君が演じた傅恒がお出迎え。2デーパスポートを購入しているので、ここでもパスポートを見せて入場するだけです。

かなり広そう。以前韓国の「MBCドラミア」に行って京都の「太秦映画村」とはスケールが違うと思いましたが、中国の撮影所は想像を遥かに超えるスケールです。それだけドラマ需要があるのに驚きます。古装を着てるけど、架空の時代やファンタジードラマがほとんどなので、華やかで人気があるのでしょう。14億人から選ばれた俳優さんたちは美男美女が多いですから。

明清宮のチケット情報はこちら

カートを借りて出発

昨日の清明上河図でカートをアプリでロックする予習をしたのに、ここはチェーンでロックするアナログ方式でした。その方が安心だと思いましたが、毎回座ってガチャガチャするのが面倒で慣れたらアプリの方が簡単そうです。広くて直線道路が多く、景色もいい。ここはゴーカート場として最高だとドラマに興味のない娘が喜んでいました。140元(約3060円)

まずは承天門をくぐります。カートでイケイケ、気持ちいい。宮廷のセットだけど、凄く山が近いですね(笑)

YouTubeで見た通り、承天門をくぐると左側に気球がありました。朝早くて誰もいません。続いて午門をくぐると見えてくるのが大和門です。午門の「午」は南という意味で南門のこと。

大和殿

大和門からは階段の真ん中に龍のモチーフが彫られていました。この龍のデザインが門ごとに違って凝ってます。広場には大きな昔の拡声器が置いてありました。こんなに大きいけど、本当に人が吹くんだろうか?

やったー。これが大和殿。大きな式典で使われるメインのロケ地。昨日の秦王宮でも赤い装飾をしていたし、ここではレッドカーペットまで敷いているので凄いお祝い事があるみたいです。

大和殿は韓国ドラマ「奇皇后」第1話のチュンニャンと陛下の結婚式で使われました。一番下の写真は清明上河図です。中国まで来て撮影するくらい大作だったんですね。「奇皇后」は韓国ドラマに興味が無い娘や夫も一緒に見るくらいおもしろかったです。

大和殿までが公の場所。ここから奥の乾清宮、交泰殿、坤寧宮が皇帝と皇后の住居エリアです。

入り口の装飾が細かくてきれい。赤い提灯とともに青い空に映えていました。大和殿の中はお決まりのレンタル衣装屋さん。

乾清宮

皇帝の住まい、乾清宮。わかるわかる。ドラマでは前の白い階段や広場で皇帝や皇子たちがよく歩いています。

交泰殿

続いて皇后の住まい、交泰殿。建物の装飾がキレイで見とれます。この周りの通路もドラマで出てきますね。

坤寧宮

紫禁城では、もともと坤寧宮が皇后の住まいでした。でも明王朝の最期の皇后がここで自殺したことから、秦王朝では皇后は交泰殿に住み、坤寧宮は儀式で使われるようになったそうです。

扉から見える宮殿が素敵。坤寧宮の奥は工事中。

庭園ゾーンへ

「蓮花楼」禁断の扉

宮廷を出て右側の庭園ゾーンへ。建物の奥が岩に隠れています。ここはドラマで見たことあるぞ。

牢屋なのか秘密の通路なのか。この岩山の向こうに入り口がありました。

「蓮花楼」で出てきた禁断の扉の場面がここ。夜の照明で雰囲気が全然違います。左がツォン・シュンシー君、右がチョン・イー様。

ここも「蓮花楼」で出てきた場所。今は撮影がないからか、池に水は無く雑草ボーボーで荒れていました。

「瓔珞」傅恒の家

庭園ゾーンには王府、公主府、府衛などがあり、ここは多分「瓔珞」の傅恒の屋敷のはず。

傅恒は好きだった瓔珞と結婚できずに、かわいそうでした。

紫禁城の屋根

「宮廷の茗薇」で何度も何度もこの屋根を見ながら皇帝や皇子が話す場面がありました。上の案内図の左奥22番のところに城壁の階段があって登れるんです!ここだー!皇帝と十三皇子がいたよね。

ドラマの「赤い通路」へ

やっと来たー!感動!意外に狭くて色褪せてますが、ここです。ここです。

朝も昼も夜も、皇帝や妃はかごに乗って行ったり来たり。この時代の権力者は贅沢し放題。家来は朝から晩までひたすら奉仕で大変です。

宮女だった瓔珞がどんどんのし上がって衣装が豪華になっていきますね。最初、瓔珞(ウー・ジンイェン様)は傅恒(シュー・カイ君)と仲良くしてたのに、皇帝の権力には抗えず、妃の道へ。国宝級イケメンのシュー・カイ君は切ない役だったなぁ。

ここは長春宮。「瓔珞」では皇后が住んでいました。

赤い道の隣に広めの道が平行に走っています。ここはカートでも通れました。「宮廷の茗薇」の最後、十四皇子との戦いで十三皇子が茗薇を助ける場面が素敵でした。よく見ると、門はどれも装飾が違います。場所や、お屋敷を使う身分を表してるんだろうか。

「瓔珞」は女官が様々な陰謀に負けず宮廷でのし上がっていく大ヒットドラマですが、私は「宮廷の茗薇」の方が好きだったかなぁ。よくあるタイムスリップものなんですが、なんたってワン・アンユー君が良すぎた。まだデビューしたばかりなのに主役で「彼女を守る」役が凄く良かった。リー・ランディちゃんは若くて元気いっぱい、全然儚げじゃなかったけど可愛かった。主題歌も良かったなぁ。明清時代のドラマの男性は辮髪だから、よっぽど頭の形が良くないと厳しそう。シュー・カイ君やワン・アンユー君は凄いです。

御花園

御花園は広くて特徴のある建物がたくさんありました。右下は「瓔珞」第1話で秀女の履物エピソードで出てきていました。

中国ドラマ「宮廷の諍い女」で出てくる赤いブランコだそうです。残念ながら見ていないのでわかりませんでした。演武場の手前には紫禁城にある有名な龍の壁が再現されていました。もうすぐ馬術のショーが始まりそうでしたが、時間が無いので帰途に着きました。

横店 お土産の推しは?

お土産は圧倒的に「瓔珞」「陳情令」「蓮花楼」推し。他の撮影所も同じでした。赤いふさがついた飾りは中国の苗字の一文字が書いてあります。自分の名前の漢字や推しの漢字を買うようです。

  • 「陳情令」は2019年に大ヒットしたドラマ。原作はBL小説ですが、検閲で直接的なBL表現は全てカット。このドラマのヒット以降たくさんのBLドラマが作られたものの、2021年「山河令」以降、BLは伝統的な家族制度と相容れないとして中国では放送禁止に。
  • 「瓔珞」は2018年に大ヒットしたドラマ。しかし2020年に配信停止。宮廷ドラマならではの豪華絢爛な生活、権力争いなどが社会主義の価値観に合わないから。

日本人から見ると「陳情令」も「山河令」も普通に男同士の友情物語。「瓔珞」は確かに豪華絢爛だけど、ドラマとして楽しむ分にはいいと思うのになー。でもお土産では今も主役。商業的にはこれを超えるものが無いのでしょう。

まとめ

  • 明清宮は中国の明清時代のドラマの撮影所をテーマパークにしたもの
  • 北京の紫禁城を原寸大で再現している
  • 広いのでカートを借りることをおススメ
  • ドラマでお馴染みの「赤い通路」や連なるオレンジの屋根、御花園、広い庭園ゾーンなど見所満載
  • お土産は圧倒的に「瓔珞」「陳情令」「蓮花楼」推し

画像はUNEXTからお借りしました。ロケ地に行ってドラマを見る楽しみが増えました。中国で配信停止の名作も見えるし、中国・韓国ドラマならUNEXTがオススメ。

タイトルとURLをコピーしました