イスラム教を国教とするマレーシアは、町のいたるところに素敵なモスクがあります。観光客にも無料で見学させてくれるのが嬉しいです。でも、けっこうクアラルンプールから離れていて個人で行くのは大変かも・・・と「パンダバス」のオプショナルツアーで行ってきました。モスクもツアーもとても良かったです。
ピンクモスク(プトラモスク)
ホテルに朝8時迎えに来てもらうと、ラッキーなことに今日の客は私達二人だけ。すぐにプトラモスク(通称ピンクモスク)へ移動し、9時オープンのだいぶ前に到着しました。ピンクモスクのあるプトラジャヤは官公庁を集めた新しい街ですごくきれいに整備されていました。
モスクはイスラム教の宗教施設で、実際に信者(ムスリム)が毎日お祈りするところ。イスラム教では、女性は髪の毛と肌の露出が禁じられているので、観光客にも入り口でローブを貸してくれます。男性も短パンの人はローブを着ます。暑い中いろんな人が次々に羽織るので、衛生面が気になる人は長袖長ズボンにスカーフを巻いたらOKですが・・・、私たちはハリーポッターみたいに変身するのが楽しみで貸してもらいました。
女性が髪の毛や肌を隠すのは治安が悪い時代に、さらわれる危険性があったから。アラブなら暑い砂が飛んでくるから鼻も口も隠すけど、マレーシアでは顔は隠さない。袖は肘がかくれるくらいかな。
建物の内部も全部ピンクで素敵!ドームの装飾やステンドグラスも凄くきれいで可愛いです。まさにフォトジェニック、映えますよね。
ドームの形状は単なるデザインではなく、マイクやスピーカーのない時代に声を天井で反射させて遠くの人にも聞こえるようにするため。
ピンクモスクではガイドさんが説明しながら写真を撮ってくれたり、撮影スポットを教えてくれたりしました。約30分ほどの見学でした。
今、このモスクに日本人は4人ですね。靴を反対に揃えるのは日本人だけ。どうして反対にするのですか?
えっ、日本人だけ?次にさっと履けるようにですよ。
なるほど。私達は反対に揃えると、居心地が悪い・早く帰りたいという意味になって、そのままだと居心地が良い・ずっといたいの意味になるんですよ。
高い塔はミナレット。上の方にスピーカーがたくさんついています。イスラム教徒は聖地メッカに向かって毎日5回(夜明け前、昼、午後、日没時、夜)礼拝するので、その時間になるとアザーンという礼拝の呼び掛けが流れるそうです。ガイドさんが毎朝近所のモスクから聞こえるから目覚ましのアラームは必要ないとおっしゃってました。
ブルーモスク(スルタン・サラフディン・アブドゥル・アジズ・シャーモスク)
続いてブルーモスクへ移動。遠いし、すごく渋滞してなかなか着きません。金曜日は午後からみんながモスクで礼拝するので道路がとても混むそうです。11時にはもう観光客が入れなくなるので金曜日のオプショナルツアーは時間に気を遣うそうです。
白と青のモスクや回廊の美しさに感動!太陽の光が差し込んでどこもかも美しい。自由見学のピンクモスクと違って、ブルーモスクではモスクの専属ガイドさんついてくれて、説明を聞きながら回ります。もちろん説明は全部英語。普通ならわからなくて残念なはずですが、パンダバスのガイドさんが通訳してくれたおかげで内容が理解できました。専属ガイドさんも写真スポットを教えてくれて素敵な写真がたくさん撮れました。
ここは世界で4番目に大きいモスクだそうです。かなり天井が高くてシャンデリアが豪華なこと!モスクの中にエアコンは無く、扇風機がたくさん回っています。ここが金曜の午後は信者さんでいっぱいになるらしい。官公庁も窓口を閉めるほど、仕事より宗教が優先のお国柄だそうです。
イスラム信者のお父さんの子はイスラムを信仰します。他の宗教を信じていてもイスラム教徒と結婚したらイスラム教徒になります。イスラム教徒は国民の60%超えます。
★ブルーモスクのトイレにはトイレットペーパーがありませんでした。
★モスクの場所や入場時間など、詳しくはマレーシア政府観光局のHPで確認してくださいhttps://www.tourismmalaysia.or.jp/area/kl_03.html
ムルデカ広場からセントラルマーケットへ
ブルーモスクを出てからも渋滞でしたが、なんとか12時にムルデカ広場へ。「ムルデカ」とはマレー語で「独立」という意味で1957年8月31日に、英国から独立(ムルデカ)を宣言をした歴史的スポットです。KLシティギャラリーの写真スポット「I❤KL」で写真を撮ってもらいました。KL発祥の地といわれるクラン川とゴンバック川の合流点も見えました。
セントラルマーケットの中を一回りしてパンダツアーのガイドさんとはお別れです。この後に行く予定の中華街への道を教えてもらって助かりました。
中華街まで歩いていくと、KL最大のヒンドゥー寺院、スリ・マハ・マリアマン寺院や、世界で2番目に高いムルデカタワーが見えました。
中華街をひとめぐり
ここからは予習していたスポットをさっと回ります。鬼仔巷は昔の中国人の暮らしを描いたウォールアートが話題の写真映えスポット。中華街は偽物のグッズが目立ちました。
午前中、あんなに晴れていたのに物凄い雨が降ってきて、アーケードがある中華街(ペタリンストリート)へ。ふと見たらホッケンミーで有名なレストランがあったのでランチしながら雨が止むのを待つことにしました。
ホッケンミーは黒いけど、辛くはない魚介風味の焼うどん。隣りは辛くなさそうと写真から選んだあんかけメニュー。どちらも小サイズに中国茶つけて二人で35リンギット約1300円程度。
オプショナルツアーを選んだ理由
英語が聞き取れる人は英語のオプショナルツアーを申し込めば格安です。でも、よく見ると、安いツアーは余計な場所にいったり、お土産を買いに行ったりしがち。私は日本語ガイド付きで、行きたいところだけ行ってくれる半日ツアーを探して決めました。
- パンダバス・・・海外日本語オプショナルツアーバス運行。(他のツアー会社で申し込んでもパンダバスに乗ることになる)
- 朝8時~12時15分
- 一人440リンギット→3日前で5%割引418リンギット→出発前申し込みで空港よりレートが良く100円=2.8リンギット計算で約15000円
- ピンクモスク・ブルーモスク・ムルデカ広場・セントラルマーケットで解散
個人で行く方が安いかもしれないけど、モスクどちらもかなり遠いし渋滞の中やっと着いたのにモスクに入れなかったら大変。そしてせっかく行くのなら単に綺麗!だけでなく、イスラム教やモスクの説明も理解したい。効率的に回れるし連れて行ってもらえる安心感は凄いです。
まとめ
- モスクは入場料無料
- オプショナルツアーで行くと行くと高いけど、車内でマレーシアの暮らしやイスラム教のことなど教えてもらって楽しい。時間的にも無駄がなく安心
- 金曜日はイスラム教徒の礼拝があるので見学できない時間がある
- 肌の露出を隠すローブを無料で貸してくれる
マレーシアは平均年齢28歳!まだまだ成長期ですね。(日本は平均年齢48歳)公立なら医療費も教育費も無料!常夏で地震は無し。石油が採れて想像より豊かな気がしました。