メダカを飼うと繁殖という楽しみがありますね。初心者でも簡単に殖やせるのがメダカの魅力です。
メダカは自然界では水草に卵を産むので、水槽飼育の場合でも水草か、代わりになる産卵床を用意する必要があります。
メダカがたくさん卵を産んでくれる産卵床はどれなのか?
管理がしやすいのは どれなのか?
有名な3つの産卵床を比べてみました。
ホテイアオイ(水草)
ホテイアオイは丈夫で、根がどんどん下に向かって長く伸びるところがメダカの産卵床にぴったりです。成長が早いので、増えすぎるとメダカの泳ぐスペースが少なくなったり、肝心のメダカが見えなくなったりするので、最近は大きくなり過ぎないミニホテイアオイもあるようです。
根が細くぎっしりした中に卵が入り組んでいるので、手で取るのは難しく、卵がついたままのホテイアオイを別の水槽に入れて孵化を待ちます。
他にも水草はいろいろありますが、手に入れやすさではホテイアオイが一番。ホームセンターなどで100円ほどで買えるので経済的です。
セリア産卵床
100円ショップにはメダカの産卵床が売っています。単なるスポンジの代用とかではなく、ちゃんとメダカ用に発売されていることに驚きます。そんなに需要があるなんて自分がメダカを飼うまで知りませんでした。
昨年は発泡スチロールを輪っかの形に切って使っていましたが、今年は輪っかが発売されていたので簡単でした。
たった200円で12個も作れます。安いだけじゃなく、メダカが卵をたくさん産んでくれますよ。
色も緑で水草と同じだし、触り心地がざらざらしているので卵がくっつきやすいのでしょう。
緑のスポンジにハサミで切り込みを入れ、輪っかをはめたら出来上がり。横長に切ってしまうと輪っかが入らないのでスポンジは縦に切れ目を入れましょう。
これを水槽に浮かべるだけ。セリア産卵床の良さは、卵を手で取りやすいのもいいですね。

ころたまボール
たくさんのメダカブログで見かけた産卵床がこちらのころ玉ボール。プロ仕様って感じでしょうか。
採卵するための黒いチュール(網目状のメッシュ素材)を丸めたような産卵床です。
これがペットショップでなんと1つ330円!セリアの産卵床なら税込220円で12個作れるから1つあたり18円、なんと約18倍のお値段!
高すぎると思いつつも、ちょっと使ってみたくて試しに4つ購入。10個入りの方が割安だったけど、初心者にはそこまで買う勇気は出ませんでした。
あれ?容器に入れると、浮かんでるけど?
確かに浮かぶタイプって書いてあるけど、これじゃ卵が産めないのでは?でもこれしか売ってなかったし、と思いながら、手でぎゅっと押して沈めたらちゃんと沈みました。

結果考察 卵がたくさん取れる産卵床は?管理しやすい産卵床はどれ?

結論から言うと、卵はどれもたくさん取れます。
同じメダカでころたまボールとセリア産卵床を比べたら、さすがに値段が高いだけあって、ころたまボールの方が卵が取れるような感じでした。
1つあたりの値段 | 手に入れやすさ | 卵の見つけやすさ | 手で取りやすさ | とれる卵の数 | |
---|---|---|---|---|---|
ホテイアオイ | 100円 | ○ホームセンター | △ | △ | 〇 |
セリア産卵床 | 18円 | ○セリア | 〇 | 〇 | 〇 |
ころたまボール | 330円 | △ペット店・通販 | △ | △ | ◎ |
セリア産卵床は1つあたりの値段が18円と安く、セリアですぐに手に入ります。卵も普通に産んでくれるし、手で取りやすいので管理しやすいです。
たくさん作れるので、産卵床ごと別水槽に放り込んで孵化させられます。初心者に嬉しい産卵床ですね。
ホテイアオイは卵はたくさん産んでくれるのですが、細かい根の間に卵が隠れていて見つけるのも、手で取るのも大変です。これは手で卵を取らずにそのまま別水槽で孵化を待つタイプですね。
もしくは、もうこれ以上採卵しないと決めたら、ホテイアオイを入れておき、卵を産んでも親魚が食べるので殖えないという使い方ができます。
ころたまボールは値段は高いけど、効果はバッチリ。
でもチュールの網目に水分がついてキラキラ反射するので卵は見にくいです。水分をキッチンペーパーで拭き取ったら、卵が急に浮き上がって見えてきます。
これをたくさん買える人は、やはり卵をたくさん採って孵化させ、メダカを売るプロまたはセミプロのイメージ。そんな人はメダカをたくさん育てているので、いちいち手で卵を取らずに、ころたまボールごと別水槽で孵化させるのでしょう。
まとめ
産卵床は数が必要なので、いくつか組み合わせて使うのが良さそうです。
初心者にはやはり、お安く手に入るセリア産卵床が便利だと思います。

卵が孵って稚魚が大きくなっていくのを見るのは楽しいですよ。