ミックスメダカとは?
犬や猫もペットショップでミックスとして売られていることがあります。今どきはミックスと可愛く呼びますが、昔風に言えば雑種ですよね。
ミユキめだか・楊貴妃・オロチなど、たくさんのメダカがいますが、元は全部1種類の原種メダカを品種改良したもの。
背中が光っている、ヒレが長いなど、特徴のあるメダカ同士を何代も掛け合わせ、固定率を上げた結果です。でも、きれいな親魚を選んでも望んだ特徴が必ず現れるわけではなく、イマイチなのはハネられてしまいます。
- 特定の品種で交配しても、上手く特徴が現れずハネられた場合(光が弱い、色が薄い、ラメが少ない、など)
- いくつかの品種が交配してしまった場合(まさに雑種。どんな子が産まれるかわからない)
- 特定の品種をまとめて売る場合(初心者用など)
そんな場合、ミックスメダカと呼ぶようです。
ミックスメダカを育てるメリット
- 値段が安い
- いろんなメダカがいて楽しい
- ビオトープにぴったり
メダカの品種改良ではハネられる子がたくさん出てくるから安いんだ。メダカに力を入れているショップなら、ミックスと言えどレベルが高いよ。品種が固定されているメダカが単に混ざってるだけ、の場合もあるし。でも、必ずどこかイマイチポイントがあるはずだから、聞いてみるのもいいね。
ミックスメダカを育てるデメリット
- 品種が固定化されていない(見た目が紅白のように見えても、遺伝子上、紅白とは言えない)
- どんな子が産まれるかわからない(遺伝子が混ざっているから)
偶然きれいな子が産まれる楽しみはあるけど、その逆もあるよ。
我が家のミックスメダカ紹介
これは、2022年夏にジモティーで分けてもらった姫睡蓮の鉢から産まれた5匹。ということは、その方は姫睡蓮をミックスメダカがいるビオトープで育てていたってことですよね。
ミックスメダカの子どもですが、オレンジっぽいもの、白っぽいもの、黒っぽいものと3つの系統がある気がします。勝手に我が家に来たのでゲストと呼んでいます。
雑種だから強いのか?産まれたものは仕方ない、と、手抜きで育てているのにゲスト5匹は超元気。
サンセットやラメちゃんと混ぜないための「容器に5匹だけ」というVIP対応でどんどん大きくなり、卵もたくさん産んでいましたが、あえて卵は採りませんでした。なのに秋になってゲスト5匹を別の容器に移動させた後、元の容器に稚魚が泳いでいた・・・。原因は、すぐに水を捨てなかったから。
産まれたものは仕方ない(二度目・・・。)ベランダの隅に置いておきました。
ミックスメダカが産卵したら、地味メダカに
稚魚のまま冬越ししたのに・・・、ゲストの子が5匹そろって春を迎えました。でも、この色!みんな茶色で地味過ぎる!
どんなにきれいなメダカも元々は原種メダカを改良してきたので、勝手に繁殖を重ねると再び原種メダカにもどるイメージですが、いったん品種改良されたものは純粋な原種メダカではなく、あくまでも原種メダカに似た雑種なんです。だから、改良メダカを川に流すと自然界の種が保てないのでダメなんですね。
もちろんプロや趣味を極めている方が、好みのメダカを作り出すためにミックスメダカを掛け合わせることはあると思います。そんな場合は、ちゃんとハネられたメダカを譲ったり、流通するルートを持っているでしょう。ミックスと言ってもレベルも高いでしょうし。
でも、素人の場合、それがミックス何代めかわからないので、混ぜて飼育していたら、いつのまにか地味メダカが殖えていた、ということになりかねません。
名も無い地味メダカが何十匹と産まれたら人にお譲りするのも大変だと思います。命としての価値は同じだけど・・・、私はやっぱりきれいなメダカを育てたいです。先人の努力の賜物ですよね。
まとめ
- ミックスメダカは品種固定されていないものや、固定されていてもハネられたものなど
- メリットは安価でビオトープにぴったり。色とりどりで楽しい
- デメリットは品種が固定されてないため、どんな子が産まれるかわからない。産卵させる場合は、地味なメダカがたくさん産まれても育てられるか考えてから。
- 改良メダカは自然界の種が保てないので川に流してはいけない。
ミックスメダカは繁殖よりビオトープで愛でるのがオススメ。カラフルなメダカが水草に映えてきれいだと思います。もし自然に繁殖したとしても殖えすぎません。