メダカの稚魚を早く大きくする方法は?
検索するとよく出てくるのが
- 大きな容器でゆったり育てる
- エサを少量ずつ回数多くやる
- 日光に当てる
- 水質に気をつける
などですが、狭いベランダで育てていると、一番大事な「大きな容器でゆったり育てる」が圧倒的に難しいです。
残念ながら小さい容器だけど、その他でカバーして何とか早く大きく育てたいと頑張っています。
実は、今年(2022年)稚魚が産まれ過ぎた・・・。このまま大きくなると場所が無い!早く大きくして誰かにお分けしたい!切実です!
メダカの稚魚を早く大きく育てる4つの方法
大きな容器でゆったり育てる
水量たっぷり広々した容器で育つと、いっぱい運動してエサをたくさん食べて大きく育つイメージ!憧れますね。
でも、そんな場所は無いのが現実・・・。
うちでは基本はNVBOX13で育てています。産卵したらダイソーのパンケース(約4リットル)で孵化させて、大きくなったらだんだん大きな容器にまとめていくのですが・・・、
今年はミジンコや睡蓮にも容器を使っているので、容器が足りません。そこでクローゼットの洋服を断捨離&掛ける収納にして、ケースを稚魚容器に転用しました。
透明容器は稚魚とミジンコが見やすくてとてもいいです。
でも水を入れるほどの強度がないので、この夏だけと割り切って使っています。
エサを少量ずつ回数多くやる
針子は一度にたくさん食べられない&食べ残しで水を汚さないように、少量ずつエサをやります。
栄養があって水を汚しにく活餌がよくおすすめされています。
今年は偶然ですが、ミジンコが冬越ししてくれていたり、ゾウリムシもいたので、エサやりはバッチリでした。
- 針子はグリーンウオーター(植物プランクトン)と活餌のゾウリムシで育てる。→ 粉エサは残ってばかりで水が汚れるので、たまにしかやりませんでした。
- 活餌のミジンコを針子容器に少し入れる。→ 初めはミジンコの赤ちゃんだけしかメダカの口に入りません。だから容器の側面や底面でミジンコが繁殖して、しばらくメダカとミジンコの共存生活が見られます。
- 稚魚が大きくなってくるとゾウリムシと粉エサをやる。→ 粉エサをしっかり食べるようになると急に大きくなります。大き目の稚魚には親のエサを少しすりつぶしてやります。
- あまりに大きさに差が出てきたら、大きい稚魚を他の容器に移す。
私は時間があるので、少しずつ1日3~4回エサをやっています。意外にミジンコが健闘中。減ったかと思えばまた復活していたりする。だからミジンコはたまのおやつ感覚でやってます。夏の高水温にどこまで耐えられるかな。
最初粉エサはGEXのケースに惹かれましたが、ちょっと手間なのでヒカリのエサに変更。食いつきもアップした気がします。
日光に当てる
日光にしっかり当てた方がメダカも丈夫になるし、色揚げ効果もあるようですが・・・、マンションの南向きベランダなので明るいけど、直射日光かと言われれば違います。
でも、ガンガンに直射日光が当たると、小さな容器では水温が高くなりすぎてしまうので、これはこれで良しと思っています。
姫睡蓮のために直射日光を当ててるところは水温が35度にも上がるので、結局スダレを使わざるを得ませんし。
水質に気をつける
こまめに水換えする
メダカが元気に育つには水質がとても大事!
容器の水はメダカの排せつ物やエサの食べ残しなどで汚れてきます。
小さな容器で水量が少なく、ろ過やエアレーションもしてない場合は、こまめな水換えが必須!夏は1週間を目安に。
バイオフィルムを少し残す
写真は同時に水換えした稚魚容器ですが、上は全体的にグリーンウオーター、下は水が透き通っています。
底の汚れをスポイトで吸い取ると、側面にヌルヌルの膜があります。でも他に藻やアオミドロなどのドロドロ系は全く無し。
これがバイオフィルムといって、メダカの排せつ物や食べ残しのエサなどを分解してくれるバクテリアが集まってできたものですって。
バイオフィルムが安定すると、バクテリアがどんどん増え、原生動物が発生し増殖する。この原生動物が水中に漂う悪いものを吸着してくれるので、水がきれいになってくるそうです。
だから全部取りきらずに、少しバイオフィルムを残しながら水換えした方が、次もバクテリアが繁殖しやすいと思います。
小さな容器の水換え方法
もう針子じゃないので普通に稚魚を網で掬ってもOK。私は小さなミニトマトや刻みネギのプラカップで水ごと掬って、最後まで逃げた稚魚だけ網を使っています。
- 底の汚れをスポイトで吸う。
- 稚魚と飼育水を別の容器に移す。
- 側面のバイオフィルムを少し残しながら拭きとる。
- 底の水を捨てて底面も少しきれいにする。
- 飼育水とメダカを戻し、数回に分けて足し水する。こうすると水合わせしなくて楽。
バイオフィルムがあって水がきれいな容器の水換えは慌てなくていいけど、小さな容器だし、やっぱり底には排せつ物などが溜まるので、バイオフィルムを少し残して水換えしています。夏なのですぐにまたヌルヌルしてきます。
●ちなみに一見汚そうに見えるけど、2つの発泡スチロールの水がいつも透明で、紅白ラメの稚魚がすくすく育っています。
側面がツルツルの容器に比べて微生物が付着しやすいのでしょう。ヌルヌルのバイオフィルム?苔も?わからないけど、アオミドロなどのドロドロ系が無くて側面が深緑のヌルヌル状態で、いつも水が透明なんです。
発泡スチロールなので28度ほどと、他の容器より温度が低く保たれてるのがいいのかもしれません。
左が親の紅白ラメ。白いスチロール箱の子はミジンコと共存して、成長が早かった大き目の稚魚たち。いつのまにか産卵が始まっていました。親の方はあまり卵を産まなくなったので、やっぱり若い方が産むんですね。
まとめ
メダカの稚魚を早く大きく育てるのに大事なことは、
- 大きな容器でゆったり育てる
- エサを少量ずつ回数多くやる
- 日光に当てる
- 水質に気をつける
など。
全部できたら凄いけど、時間的に無理だとか、日当たりが良くないとか、飼育環境は人それぞれ違うので、仕方ない部分は諦めて、できることを頑張るだけで良しとしよう。
もうベランダがいっぱいいっぱい。もっとメダカの数を減らして、少ない数をゆったり育てるという飼い方に転換した方がいい気がする。言い換えると、増やさない飼い方。これからの課題です・・・。